ヘアカラーって白いキャンバスに透明な絵の具を塗るような感覚です。黄色と青色を重ねると緑色になるように、色と色を重ねる事で新しい色が生まれます。
つまりペンキのように重ねた色で下の色が隠れると言うわけではないんです。
下の色が隠せないならいくらカラーリングをしても黒色のままじゃない?と疑問に思うかもしれませんが正解です。黒いキャンバスに、いくら絵の具を重ねても黒いままです。
そこでキャンバスを色が見えるように明るくする必要があります。これがブリーチの役目です。
ヘアカラーの色を色として見せるためにベースとなる髪色を引いて明るくする。そして明るくなったベースにどうカラーを加えれば希望の色味になるのか?この色味の引き算、足し算を考えながら僕たち美容師はカラー剤を選択しています。
ポイントカラーを綺麗に見せるためにブリーチしてベースを明るくしてから色味を入れるのは色をより綺麗に感じれる土台を作るためです(ホワイトに近ければ近いほど色が綺麗にはいりますが、なかなかそこまでブリーチするのは色々な意味で大変ですし色味によってはそこまで色をとらなくても綺麗に出せる色もあります)