
この本は、単なる「哲学の解説書」ではありません。「自分の頭で考えるとはどういうことか」という、いわば思考の格闘技のような一冊です。
『新・考えるヒント』
この本の核心は、「世間の常識や言葉の表面に惑わされず、物事の『本質』を徹底的に疑い、考え抜くこと」にあります。
1. 「考える」と「思う」は違う
多くの人は、頭に浮かんだ「感想」や「感情」を「考え」だと勘違いしています。池田さんは、それは単に「思っている」だけだと言います。本当の意味で「考える」とは、自分の主観を横に置き、普遍的な真理(ロゴス)に向かって論理を積み上げることです。
2. 言葉の「定義」を疑う
「愛」「死」「自由」「自分」……。私たちはこれらの言葉を分かったつもりで使っていますが、その正体は何でしょうか?池田さんは、世の中に溢れる「もっともらしい理屈」をバッサリと切り捨て、言葉の奥にある真実をえぐり出そうとします。
3. 「死」を考えることは「生」を考えること
本書の中でも特に印象的なのが「生死」についてです。死を恐れるのは、死が何かわかっていないから。正しく死を考察することは、今どう生きているかを直視することに繋がります。
• 「毒舌だけど、究極に誠実」
世間の綺麗事を一蹴するスタイルは、読む人に爽快感と、心地よい緊張感を与えます。
• 「答えではなく、問いをくれる本」
「こうすれば幸せになれる」というハウツー本ではなく、「そもそも幸せって何?」と足元を揺さぶってくる本です。
• 「当たり前が、当たり前じゃなくなる」
読み終わったあと、いつもの風景が少し違って見える。そんな視座の転換を体験できます。
なかなか理解するのには難しい本ですが、脳みそを鍛えるのにはおすすめです☆









